TD178WS アライメントテスターでは、Bluetooth(ブルートゥース)通信を採用し、センサーとキャビネット間をワイヤレス化しています。
また、前後のセンサー間は赤外線通信を採用したワイヤレスシステムを構築しています。
ワイヤレスシステムは、作業性の向上のみならず、ケーブルの切断などのトラブルを回避することが出来ます。
センサーシステムは、新型CCD8センサーシステムを採用し、各センサー内部にCPUを設け、高速演算システムを実現しています。
特にトウの測定速度が向上し、実際の調整によるトウ変化と画面表示のタイムラグが最小限になり、オペレーターに違和感を感じさせません。
また、新設計の高剛性かつ軽量のアルミダイキャストフレームを採用し、軽量化と外部からの衝撃による影響を最大限に抑えます。バッテリー充電ターミナルを設け、汎用性の高いBluetoothによるワイヤレスシステムを採用しています。
センサー上のキーパッドは、ワイヤレス通信を通じて、アライメントプログラムを進行させることが可能になり、リモートコントロール機能を併用しています。
オペレーターは、各アライメント作業毎にキャビネットへ戻る必要はなく、全て作業ポジション近くで操作することが可能です。
センサー先端部は、基準値に対する調整状態をLEDで示す機能があります。調整値が基準値に達すると、グリーンのLEDで表示します。
10インチから24インチの広範囲に対応できる4ポイントクランプ(標準付属品)には、低扁平率タイヤ(ロープロファイルタイヤ)に対応した金属爪を採用しています。
金属爪は、ホイールに固定してもリム表面に接触しない形状となっています。
オプション品のクイッククランプキット(タイヤアーム、樹脂爪)を装着すると、ホイールを傷つけず安心してアライメント測定作業を行うことができます。さらにクランプの装着時間を短縮します。
わずか30度回転によるプッシュランアウト機能を備えています。車両の前後移動30度のみでランアウト補正作業を完了します。
プッシュランアウト機能とワイヤレスシステムの組み合わせにより、走行状態に近い測定値を得ながら、アライメント測定時間を短縮します。
キャスター/キングピン角の測定は、10度、20度が選択可能です。また、20度操舵角差(T.O.O.T)の計測も可能になっています。
タイロッドやナックルアームの曲がりや歪の確認作業が容易になります。
※20度及び操舵角差の測定は、センサー、クランプ類が車体に接触しない状況において可能となります。
ローダウン車、フロントスポイラー装着車などでは、フロント左右間のトウ計測赤外線が遮断される場合があります。
TD178WSアライメントテスターでは、スポイラープログラムにより、これらの問題を解決します。
さらに、一度左右間の赤外線による計測が出来れば、その後の左右間の赤外線による計測は不要となります。
これは、フロントタイロッド車のトウ調整において、オペレーターの身体がトウ計測赤外線を遮断しても計測が続行できる事を意味します。
基本的なアライメント基準値に加えて、ホイールベース、ホイールトレッド、基準タイヤ外径のデーターが含めて収録されています。
国産車は全て、カーメーカーの供給する整備書や修理書から引用したデーターを使用しています。
また、データー更新は1年に1度任意で実施されます。
センサーをキャビネットに戻すだけで、充電端子により充電を開始します。バッテリーの充電状態は、測定前の画面でパーセント表示で確認することが可能です。
また、測定中にバッテリー残量が少なくなった場合も、画面上に充電状態を表示して充電を促します。
型式 | RAV TD178WS |
センサーシステム | 高精度CCD8センサー |
データ送受信 | フルワイヤレス(Bluetooth) |
クランプ | 4ポイントクランプ10インチ ~ 24インチ ロープロファイルタイヤ対応金属爪(標準) |
適用リム系 | 10″- 24″(クランプ爪位置変更 = 3カ所変更可能) |
PCユニット(OS) | Lenovo製PC 日本語版Win10Pro(国内調達品) |
表示ユニット | 21.5 LCDモニター |
プリンター | インクジェットカラー |
電源 | 単相100V 50 – 60Hz 600W |
本体重量 | 約230Kg |
センサー充電システム | キャビネット側面の専用充電スタンド |